男女雇用機会均等法 side man
女性の社会進出を助ける側面が強かったこの「平等」の法は、その目的通り、女性の社会進出を促しました。しかし、「男性求人」での側面についても、考えなければならないと思います。未だ社会に根強く残る「男は働いて、女は家庭」という考え方。機会均等と謳われたこの法律ですが、「女は家庭」への偏見を取り除くためには、大いに力を振るったと思います。しかし「男は働く」への配慮はどうでしょうか?
一つ例を挙げます。「短時間のパート事務員募集に、Wワークでも無い、若い男性が応募をしてきた」これは私が実際に耳にして、その調子から、この発言をした中年の男性が「信じられるか?」と問いかけている事がわかりました。私にはこの若い男性が、どのような経緯で応募に至ったのかは知りません。ただ、「短時間のパート事務員」「Wワークでも無い若い男性」というキーワードが、この人の中の所謂『常識』の壁を刺激したのだと確信しました。
若い男性が、短時間のパート事務員をメインの仕事としてはおかしいのでしょうか?例えば、この若い男性が主夫だったらどうでしょうか。家庭を預かり、更に空いた時間をパートに当てたいと考えているのだとしたらどうでしょうか?多様性に男女の、本当の「平等」は必須であると考えます。この男女差による雇用の機会は、女性だけでは無く、男性にも確実に影響していることを考えてみませんか?